【竹のさと通信ー3月号】 大原めぐみの今日このごろ by 大原

先日、小学4年生の息子の、級友のお母さんが亡くなりました。担任の先生から聞いて、ショックを受けた息子は、ガックリと肩を落として帰ってきました。その友達は野球のチームメイトでもあり、亡くなるわずか4日前、少年野球の試合観戦の時、グランドでお会いしたのが、私がその方とお会いした最後でした。

数年前に大きな手術をし、自宅療養をされていることは知っていました。でも、時折3年生の娘さんと一緒に買い物をされていたり、また、グランドでわが子の活躍をうれしそうに見守る笑顔はお元気そうで、随分と具合が良くなられたのだと、安心していた矢先でした。

母を失う悲しみは、大人になり人の親になった今でさえ、想像するだけで胸が締め付けられるような気がします。自分の場合を考えても、「お母さん、長生きしてな」が口癖の息子と、「お母さん大好き愛してる」といって毎日抱きしめてくれる娘、もし私が死んだら、この子らは私のいない人生をどう歩むのか・・・。
同じ二人の子を残して逝かれたお母さんの、心残りはいかばかりかと、本当にご無念であっただろうと思います。また、もっと何か力になって上げられなかったのか、遠慮せずに病状をたずね、手を差し伸べられることもあったのではないかと悔やまれてなりません。

お通夜や告別式で、気丈に振舞っていたお父さんと幼い兄妹に、かける言葉もありませんでした。息子に「がんばれよって声かけてあげや」と言ったものの、「お母さん、あいつ何をがんばったらいいの」と逆に問われ、私の予想をはるかに超える深さで、息子は友達の悲しみを理解しているのだと、気づきました。

今はただ、時がたち、少しでも悲しみが薄らぐことを祈るばかりです。学校で、野球で、友達にまぎれて、一日も早く悲しみが癒えることを、心から願うばかりです・・・。

 

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